2016年1月21日木曜日

アイ・オー・データ機器 無線LAN中継器 WN-G300EXP 購入

1月4日(月)にアイ・オー・データ機器の「無線LAN中継器 WN-G300EXP」を購入しました。

iPhoneをMacから離れたところに置いた充電台で充電しています。iTunesとはWi-Fi Syncで同期しているのですが、WiFiのアイコンをみると少し電波が弱いようです。同期もすごく時間がかかる時があります。

そんなに離れている場所ではないので電波が弱いというよりはそばにある金属の扉などの反射が影響しているのかもしれないと思いつつ、WiFiの中継を出来ないかなと考えていました。

当初はAirMac Expressを買ってWDSで電波の範囲を拡張しようかと思っていました。
しかし

  • ちょっと高いなあ…
  • 本体が意外と熱い=電力を使っている(現行機種で20Wのようだ)
  • 現在のモデルは電源コード式なので設置できる場所が限られる(廊下の壁のコンセントなどには設置出来ない)

となって躊躇していました。

そこに突然facebookがnative広告でこのWN-G300EXPを売り込んできました。クリックして記事(宣伝)を読んでみると望んでいた機能。値段を見るとAirMac Expressよりはるかに安い。

早速他社製品も調べて比べてみましたが、これが小さくて単純明快、機能も特に可もなく不可もなく。そこで買ってみました。

主なスペック

IEEE802.11n:
最大300Mbps
IEEE802.11g:
最大54Mbps
IEEE802.11b:
最大11Mbps
アンテナ方式:
内蔵アンテナ×2

取扱説明書

周波数帯が2.4GHzだけなのは少し残念ですが、他の製品でもほとんどが2.4GHzなのでしょうがないかな、と思います。

同様にIEEE802.11acに対応していないので、IEEE802.11acに対応しているiPhone 6の速度をフルには活かせませんがこれまたほとんどの製品がIEEE802.11acに対応していないのでしょうがないかな、と思います。

今回の割り切り

私のAirMac Time CapsuleもまだIEEE802.11acに対応していないのでWN-G300EXPが対応していても意味はありません。それに今回の用途ではiPhoneをWi-Fi Syncする環境での電波の安定が目的で、室内でのiPhoneの利用を高速化することではありません。遅かれ早かれIEEE802.11ac対応で5GHzも対応する小型で安価な製品が出るでしょうから最先端を狙って高くて大きい製品を買って苦労するのは避け、ほどほどな性能ですんなり動かしてさっさと使うのがいいと考えました。

webブラウザーで出来ること

簡単設定で設定するだけで十分使用できますが、webブラウザー画面でもう少し細かい設定が出来ます。また機器のパラメーター(MACアドレス、接続チャンネルなど)を見ることが出来ます:

  • ログの閲覧
  • 中継側のSSID名の変更
  • WiFiの帯域(20MHz、20/40MHz)、出力
  • 接続しているクライアントのMACアドレス一覧
  • webブラウザー接続のパスワード
  • など

webブラウザーでの接続にパスワードを設定出来ます。出荷時設定はパスワード無しなので、中継出来るようになったらパスワードの設定をwebブラウザーでやっておくとよいでしょう。

webブラウザーでWN-G300EXPに接続するにはWN-G300EXPのアドレスが必要です。最初の設定時にはDHCPでアドレスが付与される設定になっています。このためWN-G300EXPを発見するための専用アプリMagic Finderを別途ダウンロード、インストールする必要があります。

ここはBonjourを実装して欲しかったです。UPnPも実装されてないように思います(Windows 8.1で見ても出て来ないように見えますが、Windowsについては詳しくないので状況は断言出来ません)。WN-G300EXPを発見する目的のためだけにアプリケーションをインストールするのはちっともうれしくありません。独自protocolでservice discoveryさせるのならBonjourかUPnPを実装すべきです。

私はパスワードを設定すること以外は簡単設定で設定された設定のままで使っています。

やはりAirMacのWPSは使えず

AirMac Utilityには「WPSプリンタを追加」があります。WN-G300EXPにはWPSでの自動接続設定(ワンタッチ接続設定)があるのに、AirMacでは使えないことになっています(手動で接続設定します)。

そこで試しにWN-G300EXPをこの「WPS プリンタを追加」で繋ごうとしてみました。WPS 接続を許可する条件は「最初の試行」。

すると一見接続できました。AirMac Utilityでみると確かにAirMacにWN-G300EXPがつながっています。しかしWN-G300EXPにiPhoneを繋ごうとするとパスワードエラーを起こして永遠につながりませんでした。やはりAirMacのWPSはプリンターだけのようです。残念です。

この接続の際、おもしろいことにAirMacのWiFiのアクセスコントロール(MACアドレスフィルタリング)が勝手にオンしました。以前にアクセスコントロールを設定してあって、その内容が現在の機器のMACアドレスに更新されていないと、突然にWiFi(iPhone、iPad、MacBook、WDSしているAirMac)が繋がらなくなるのでかなり混乱します。

WN-G300EXPのAirMacへの接続設定には使用できないとされているWPSでの設定を行った結果なのでこれがAirMacのWPSの特徴かどうかは判断出来ません。説明書通りに手動設定していれば絶対に起こらないので問題はありません。

結果

電波の改善状況ですが、ベンチマークは面倒でやっていません。

最初AirMacとiPhoneのちょうど中間にWN-G300EXPを設置したところ、どうやらAirMacの電波とWN-G300EXPの電波が同じ程度の強さになって激しく干渉したようでこの2.4GHzのWiFiに繋いでもしばらくすると5GHzの方に切り替わってしまうようになりました。また外出して帰ってきてWiFiの圏内に入った時にも2.4GHzに繋がらず5GHzにつながってしまいました。もちろん5GHzの接続設定を破棄しておけば5GHzへ繋がることはないはずですが。

そこで数十cmほどiPhoneに近いコンセントにWN-G300EXPを移動したところ、WN-G300EXPの2.4GHzに必ず繋がるようになりました。AirMacからWN-G300EXPに届く電波の強度が100%から86%に弱くなりました(Webの設定画面で「基本設定」→「基本設定」→「接続先検索」ボタンを押す、で出てくるSSID一覧に電波強度の%が出る)。

このことからやはり事前に予想したように電波強度の問題というよりは反射による干渉が問題のような気がしました。とにかく、中継して電波を少し強くしたことでiPhoneのWiFiのアンテナマークは安定して「フル」になりました。

一度radikoを聞きながらiPhoneを持って移動したところあるところでradikoの音がブツブツ切れました。どうやらちょうど両者の電波が同じ強さになったようです。こういう現象は無線LAN中継器を使わずAirMac(Time Capsule)一台だったときには起きませんでした。

またバスルームでも電波強度が強くなり、アンテナマークが安定して「フル」になりました。

2連コンセント以外は干渉する

P3510210_DxO P3510213 - Version 2 P3510216

「コンセントをふさがない」と言うのがウリですが、使ってみて気づいたのは、隣のコンセントをふさがないのは縦2連式の場合と横並びの場合。縦3連式では干渉しました。メーカーページでも縦2連式が使われています。

コンパクト、単純明快、設定簡単

隣のコンセントと干渉するケースがありますが、コンパクトさがあります。手に持って心地よい小ささです。

機能は単純明快でわかりやすい。

設定も簡単。中継したいSSIDを設定(選択)するだけ(WPSでは単に接続許可をするだけ)。webブラウザーを使ってWN-G300EXPに接続するとログも見えます。ログに必要なntpも自動的に設定されています。

状態を表すLEDはほどよく暗くしてあると思います。コンセントが足元の高さにあることも気にならない理由かもしれません。寝室にあって目の高さにあれば気になるかもしれません。廊下で使う場合だと常夜灯的で便利とも言えます。(床面を照らす明るさはないです)


追記 2016.02.03.

トラッキング対策にサンワサプライの「TAP-PSC5N プラグ安全カバー」を買ってきて挟みました。 サンワサプライ プラグ安全カバー TAP-PSC5N

1 件のコメント:

  1. この製品、トラッキング対策がされていないことに気づきました。コンセントに挿しっぱなしにするものなので、トラッキング対策をする必要があると思います。

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