5月2日(土)に渋谷のアップルストアの無料ワークショップでApple Watchのワークショップを二つ受けました。
iPhoneはタッチスクリーンによる操作が新しかったのですが、手づかみの直感に近かったのでほとんど迷うことがありませんでした。また、出来ることはコンピューターとほとんど変わりませんでした。ところがApple Watchを触ってみると、デジタルクラウン(竜頭)とサイドボタン、タッチスクリーンではあるけどスワイプは出来ない、Force Touch(画面を強く押す)による操作がある、アプリに出来る機能が限定されている、などあり、無料のワークショップなら出てみようと思いました。
その後ワークショップまで数日あり、その間に奈良旅行である程度使い込んだことで大体わかったのですが、ワークショップに出てみたところさらに発見があったので、メモします。
handoff
「handoff」という機能がMac OS X "Yosemite"から導入されました。さっぱり使い方がピンと来なかったのですがApple Watchが出てきたことで存在価値が出てきました。
出来ること
「handoff」は、MacとiOSとApple Watchの間でお互いに、今使っているアプリとデータを引き継げる機能。iPhoneで字を書き始めたところで、画面が小さくて書きづらいなと思ったら、MacへhandoffさせてMac版アプリで続きを書くことができます。その逆でMacでやりかけていた作業を、外出移動中にiPadで続けることも出来ます。
Apple Watchでのhandoffは非対称で、Apple Watchで始めた作業をpairingしているiPhoneへ引き継がせることが出来ますが、逆のiPhoneで始めた作業をApple Watchに引き継がせることは出来ません(地図のルート検索のような連携アプリでの連携は別)。
- iOSとApple WatchとMac OS Xそれぞれで今使っている(Mac OS Xの場合最前面に出ている)アプリが他機器に「手渡し(handoff)」出来る
- 対応しているアプリの場合、作業内容(書きかけのメールの内容など)すら引き継がれる(例えばMailアプリ、iMessage/SMSアプリ。iWorksの場合ファイルがiCloud Driveにあること)
- Apple Watchでアプリを起動し、何か入力(返事、あるいは地図/道案内での行き先など)したい場合Apple Watchでは事実上無理 → iPhoneへhandoffでアプリが引き継がれるのでそこで入力
例
設定
handoff機能をオンするには、Apple IDを持っていてiCloudにログインしていることが前提で、さらにBluetoothをオンしておく必要があります。Bluetoothはただオンしておけばよくて、paringするとか、何か設定をする必要はありません。
この状態の上に、各システム環境設定アプリでhandoffをオンすれば設定は完了です。
handoffの便利さがわかると、iPhoneはホーム画面にせずアプリを閉じないでおいてMacへいつでもhandoff出来るように使うのがよさそうです。
電話着信音
- サイレントモードは連動しない。Apple Watch、iPhoneそれぞれに切らないといけない。ただしApple Watchの音はあまり大きくないので交通機関内ではほとんど聞こえない
- 着信するとApple Watchでもベルがなる
- Apple Watchで「iPhoneで応答」を選ぶと、BluetoothヘッドセットがつながっていてもiPhone本体の受話器につながる(ヘッドセットで通話できない)
最後の「Apple Watchで応答した場合の問題」の回避策は:
- 手動でBluetoothヘッドセットに切り替える
- Apple Watchで応答せず、iPhone本体かBluetoothヘッドセットのボタンで応答する
- Accessibilityの「通話オーディオルーティング」の設定を「自動」から「ヘッドセット」に切り替えておく
「通話オーディオルーティング」という設定がAccessibilityなのは変な感じもします。少なくとも「自動」というのはヘッドセットがつながっているならヘッドセットへ通話をつなぐように動作すべきだと思います。ここは仕様のバグの気がします。「自動」でヘッドセットがつながっているなら、ヘッドセットへつなぐべきだと思います。
「通話オーディオルーティング」を「ヘッドセット」にした場合に、Bluetoothヘッドセットがつながっていない場合はちゃんとiPhone本体の受話器で通話ができました。
Apple Watchでの地図のルート案内
- iPhoneの地図と連動しているので、iPhone側で目的地を設定。あるいはApple WatchへSiriで「アップルストア銀座へ徒歩で」(現在位置を出発点と解釈する)と指示するだけで自動的にナビになる
- iPhoneにヘッドセットが付いている場合はナビはヘッドセットに音声で行われる。Apple Watchにも文字で指示が出る
- iPhoneにヘッドセットが付いていない場合は、iPhoneのスピーカーの音声と地図アプリ画面で指示がでる
- iPhoneにヘッドセットが付いていない場合でiPhoneが待ち受け(ロック画面)になっていると、Apple Watchのtapticエンジンによって曲がる所に来るたびに振動が来る。Apple Watchを見ると文字でも指示が出る。
- ロック状態でホームボタンを押すと、待ち受け画面にナビ画面が出る(ロックを解除する必要がない)
「待ち受け(ロック画面)」というのは、iPhoneを手で持って見ながら歩くのではなく、かばんやポケット、ベルトケースなどに入れている状態に相当します。この場合にApple Watchのtapticエンジンを使って腕に振動を伝えて右左折の合図を送ってくるようになるわけです。
振動は
- 左折は「コンコン、コンコン」
- 右折は「コンコンコンコン、コンコンコンコン」
- 目的地到着で「コココココン」
この時Apple Watchを見れば文字と矢印で進む方向が分かるようにもなっています。
このApple Watchでのナビを試しに、渋谷駅とアップルストア渋谷店との往復、ワークショップの間にすき家と図書館へ行く際に使ってみましたがはなかなか軽快で便利でした。
ビルの谷間なのでGPSに誤差がでますが、観光地などでは手放せない気がします。
その他
腕が下に下がると自動的にスリープ。また、掌でApple Watchを覆ってもスリープに入ります。
Apple Watchのマニュアル「Apple Watch ユーザガイド」がiBooks版で出ています。
Web版はここ。
「Yahoo!乗換案内」や「乗換案内」の 「乗降アラーム設定」を設定すると乗り換え時にnotificationが出ます。iPhoneがスリープしているとApple Watchにnotificationが出ます(iPhoneがスリープしていない=ロック画面が表示されているか、ロックが解除されていると、iPhoneにnotificationが出て、Apple Watchには出ません)。tapticエンジンで「コンコン」と知らされますので、iPhoneのバイブ+表示よりも直感的です(ちょうど肩を叩かれたような感じで)。noitification内に乗り換え先の電車情報も乗っているので荷物を持っての乗り換えの際などiPhoneをにぎっていなくて済むので非常に快適です。
乗換アプリのこの使い方は大変便利ですのでお勧めです。
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