2013年7月28日日曜日

Windows 8 32bit版を64bit版にinstallしなおす方法

Windows 8 logo

私のXPをWindows 8のダウンロード版でアップグレード(?こういう言い方がいろいろなinstall方法があるマイクロソフト的に正確な言葉か不明ですが)したところ32bit版になってしまいました。あとから読むとそれは当然かな、とわかるのですが、とにかくいつもマイクロソフトのアップグレードパスはわかりづらい。

このXP 32bit→8 32bitでのアップグレードが何か広い意味での環境設定的を「引き継ぐ」ように読めたのでそうしたのですが、実際には前のバイナリーが別なフォルダーに移動されて残ってるだけで、マシンの環境整備としては自分が使っているアプリなどは全部新規installしなおし。これなら別に意味ないし…と。

Parallelsの上で使っているものを8にしたのですが、やっぱり64bitになっていたほうが何かと便利。32bitはOS自体が扱える記憶域が4GBまでだったと思いますが、既にParallelsで4GBのRAMを与えている状態。Ma OS X Mt. Lionの方が既に完全64bit OSへ移行しちゃっているから、Macに既に優に4GBを超えるRAMが実装されている状況なわけです。

ということで、新規購入&新規installではなく、何かなるべく「楽に」64bit版にとりかえられないかな…ということでググったところありました。

早速一晩かけて64bit OSへ移行しました。移行にはWindowのどれかのバージョンの64bit OSが必要です。私は64bitのWindowsを一つも持っていなかったので、Parallelsを使った移行方法を書いていきます。

Parallelsを持っていない場合でも:

  • VMware Fusionを使う
  • 評価版(トライアル版)を使う(Parallels、VMware Fusionともあり)
  • VMware Windows版のVMware Playerを使う

という方法でも全く差異無く出来るはずです。最後の方法はMacを持ってなくてもできます(ただし32bit OS上で64bit OSの仮想環境が作れるのか私は知りません。)

参考にしたサイト:

概略

ここの、最後の「方法 4. 弊社ウェブサイトより Windows DVD メディアを注文する (有料)」を使えば簡単。 この場合、DVD代が約1500円。そこに別途送料が500円位かかり合計2000円ちょっと。 これでよければ、この方法が楽でしょう。

しかし「2000円は惜しい」(笑)あるいは「郵送が待てない、今すぐinstallしたい」となると

「方法 3. Windows 64ビットが動作している別のコンピュータで、Windows DVD インストール メディアを作成する」

になります。この場合細かいことを言えば空DVD-Rが一枚必要なのでそのコストが何十円かかかることになります。

が、Parallelsによる仮想環境で構築している場合だと、Parallels自体が .iso ファイルをDVDドライブに入っているDVDのように見せかけることができます。これは、空DVD-R一枚の節約というだけでなく、DVD-Rを焼く時間の節約にもなります(DVD-Rを焼く時間は意外とかかる)。

ちなみに今回ダウンロードされる .iso ファイルはMacのDisk Utilityを使ってDVD-Rに焼くことが可能です。わざわざParallels上のWindowsを使わなくても大丈夫です。

私はinstallが終わってから、再installに備えてDisk Utilityを使ってDVDを焼いておきました。

作業

まず以前にダウンロード版を買った時に来たライセンスキーを調べておきます。ダウンロード版を買った時にメールが来ているはずでそこに載っています。最後に64bit版を上書きinstallする際にinstallerがライセンスキーを聞いてきますがその時このキーを入れます。

さて「方法3」の通りにやれれば話しは簡単です。問題は「他の64bit OSの用意」です。これがないと方法3のダウンロードが出来ないのです。どうも、installディスクのイメージだけ単独ではダウンロードできず、64bit用installerをダウンロードして、その中でイメージをダウンロード、そしてDVDに焼くという仕組みになっているようですが、その64bit installerが64bit環境でしか動かないため、64bit OSが必要のようです。

同じ原理(制約)があるため、XP 32bitからは8 32bitにしかダウンロード版では移行出来ないようなわけです。DVD版なら、64bit版installerをPCの起動DVDとしてしまえるためこの問題が起きないわけですが、ダウンロード版では、アップグレード・アシスタントがまずXPの中で動いて、そこから8のinstallerへと移って行くようです。

ここらへん、Mac OS Xは、Snow Leopard辺りから順番に少しずつ64bitに移行し、32bit OSでも64bitアプリが動くようにしたり、installの際はinstall用のbootloaderみたいのを作ってしまい、一旦自分で再起動してそのbootloaderへ制御を移すというような手順を踏むことで、32→64みたいなOSアップグレードinstallがユーザーが何も考えなくてもスムーズに出来るようになっているように仕掛けてある思われます。

MacもWindowsも全く同じIntelのCPUを使っているのに…

64bit OSの入手

それでは何かの64bit OSはどうするか?買うんでは意味ありませんよね。

64bit OSは…「Windows 評価版(Windows 8 Enterprise 評価版)」をダウンロードしてくるのです。

ダウンロードの際ちゃんと64bit OS(x64)を選ぶのを忘れないように。

どちらのリンクも同じ物が出てくると思いますが、開発者向けは、MSDNのIDが必要かもしれません。これは、無料の登録(ランクによって有料の料金が変わってくる)なので、登録してダウンロードすればいいと思います。マイクロソフトの開発者登録なので特に変なダイレクトメールが来るわけでもないですし、開発してないぞ、とチェックされることもありません。

ここでParallelsなわけです。評価版のWindows 8をどこにinstallするんだ?といえば、Parallelsで仮想環境を即席で作ってそこにinstallしてしまうわけです。ハードが全く要らない。終わったら、仮想環境を削除してしまって捨ててしまいます。評価期間が過ぎると使えなくなりますし、HDDを食うだけです。評価版から正式版へのアップグレードというのもないです。正式版は新規購入&新規installとなります。

Parallelsでの仮想環境でのinstallのポイントは:

  • Parallelsの「簡易インストール」を選ばない
  • Parallelsが事前に聞いてくる「ライセンスキー」は「使わない」(ない)を選ぶ

Windowsのinstallの場合Parallelsが「簡易インストールをします」と言ってきます。ここにあるチェックボックスのマークを外して、通常のインストール方法を選ぶこと。同じ画面に「ライセンスキーを入れて下さい」という欄がありますが、評価版はライセンスキーがなく、ライセンスキーが不要ですので、ここで「ライセンスキーを入れない」とマークを外します。これらをやらないとWindowsのinstallが始まってすぐに「ライセンスキーが違います」みたいなエラーメッセージが出て止まってしまいます。

こうして通常のinstallで評価版のinstallをします。途中特に入力とかなかったと思います。割と短時間で終わります。

これで、64bit OSが整いました

64bit版install DVDイメージ入手

Parallels上に作ったWindows 8 64bit 評価版を起動し、そこでIEを起動して、最初に挙げた「32 ビットの従来の Windows から 64 ビットの Windows 8 へのアップグレード方法を教えてください」のページを表示し、この中で「方法 3. Windows 64ビットが動作している別のコンピュータで、Windows DVD インストール メディアを作成する」の中にある記述:

別の Windows PC が 64 ビットの場合、そのコンピュータで ここをクリックしWindows 8 をダウンロードして Windows DVD インストール メディアを作成できます。

にある「ここ」をクリックします。セットアップアプリがダウンロードされるのでそれを起動するとWindows 8のinstallが始まりますが、慌てず少し先へ進むと上記解説ページにもあるように

  • 今すぐインストール
  • メディアを作ってインストール
  • 後でデスクトップからインストール

という画面が出てきますから「メディアを作ってインストール」を選ぶと、64bit OSインストール用の起動DVDの .iso ファイルがダウンロードされます。ダウンロード後「焼くか?」と聞いてきますが前述のように焼かなくてもいいので、焼かずに終わらせます。installerも終わらせます。

確かこのダウロードの時に「ライセンスキーを持っているなら入れろ?」というようなことを聞いてきたと思います。これは既存ユーザーの再install的なことを区別するため(同じライセンスキーが使いまわせるように)のもので、ここで最初に用意しておいたキーを入れます。すると「オマエ知ってるよ」(ライセンスキーは正しい)みたいなメッセージが出たと思いました。ダウンロードが終わると別途ライセンスキーが表示されて「なくさないように」と出ます。これは自分が入れたキーと同じです。(が、一応メモしておいたほうがいいでしょう)

ダウンロードされたインストールDVD用の .iso ファイルをMacへコピーします。Macへコピーする訳は、次のステップでParallelsから使える(見える)ようにするためです。

64bit版インストール

まずParallelsにある目的の32bit版Windows 8の仮想環境の設定をいじります。この仮想環境の"configuration"から、DVDの設定を出し、ここでDVDの指定をさっきMacへコピーしてきた .iso ファイルにします。

さらに「起動順」の設定から、DVDが最初になるように順番を変えておきます。

これで仮想環境上にある目的の32bit Windows 8(厳密には仮想環境のATコンパチ基板のBIOS)を起動すると、先ほどセットした .iso ファイルがDVDドライブに見え、DVD内の64bit OS installerが起動します。

注意点は、BIOSのブートがあまりに速いので見逃しそうですなのですがここの

"Press any key to boot from DVD"

という表示が出て、一瞬入力待ちするのを見逃さずに何かのキーを叩くことです。 (「作成したメディアからブートして別のパーティションにインストールする」参照)これを見逃すとDVDからのブートをせず、次の順番であるHDDからのブート、すなわちいつもどおりのWindows 8の起動になってしまいます。

注意点は:

  • 仮想環境のWindows(BIOS)が起動したら即座にウインドウをマクスでクリックすること

仮想環境なのでマウスを起動画面に置いているだけではキーの入力が仮想環境=BIOSに入りません。一度クリックしてマウスを仮想環境側へ認識させないといけないのです。intallerはParallels toolsがinstallされてないから。

ですので、まずは仮想環境を起動させたら即座に起動画面をマウスでクリックしてしまうことです。

で、全神経を集中して "Press any key to boot from DVD" の字が出るのを見つめ、出たら即座にスペースキーをバンッっと叩きます。

この場面さえ通過すればinstallは順調に進みます。Windows 8 32bit版が入った(入っちゃってる)HDDを選んで「そこにinstall」とやればOKです。

ライセンスキーの入力も要求されますが、先ほどメモしたもの=ダウロード版を購入した時のメールに載っているものを入れます。installerは実はこのライセンスキーと紐付けされていて、他のライセンスキーは使えないというような話もネットで見ました。

完成

installが終わると、事実上まっさらの環境なので、また、自分のお気に入りのアプリのinstallとかをやり直します。また、お決まりの「Windows Update」もやりまくるはめになります。

HDDには、XP 32bit → 8 32bitの時もそうであったようにWindows.oldとかいうフォルダーが出来ていて前の環境が保存(Mac的に見たら保存と言わないけど)されてます。これをゴミ箱に捨てようとしたら、ファイル名が長すぎるとかいうエラーが出て捨てられないものが出ました。最終的にはDOS窓を開いてDOSコマンドのrmdir (rmdir /S)で削除出来ました。Mac側から(teminalでrm -r でも)も削除出来ませんでした。

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