最近はホテルの客室でもネットが来ています。WiFiで来ている場合と、有線が一本来ている場合(時には両方)があります。iPhoneやiPadは有線で繋ぐ方法がないので、WiFiが来ていると便利です。明らかに3GやLTEより速くなります。
しかし、VPNとか使っているとWiFiだとよく切れます。速度も出ていないようでradikoが止まってしまいます。なので、有線LANに無線LANルータ(ブリッジ)をつないで客室内に無線LANを張ることにしています。
そこで私は最近はAirMac Express(以前のレンガみたいなやつ)を持って行っています。が、これには色々欠点があって
- 旅行専用ではないため、旅行前に忘れずにカバンにいれる必要がある
- ホテル用の設定に忘れずに切り替える必要がある。iOSのAirMac Utilityはプロファイル切り替えが出来ないので絶対に家でやる必要がある
- びっくりするほど重たい
- やや大きい
時々、何か小さくて、単純なブリッジ機能(≒メディアコンバーター)だけある製品が出ないかなと見ていました。そうしたら、このエレコム WRH-150を見つけました。これはドンピシャ!
早速ヨドバシカメラ秋葉原店へ行ったところ売り切れらしいくありません。一つ前のモデルであるWRH-300は大量にありましたが、iOSでは150Mbpsと300Mbpsの差は出ないんじゃないかというのと、旅行の荷物は少しでも小さいほうがいいなということでWRH-300は見送りました。
店頭には、他社からも似たような製品が出ていて、何が違うのか、迷ってしまいましたが、結構発売日にばらつきがあるようなので、ここは今月出たばっかりのWRH-150にすることに。
アマゾンにはあったので、早速アマゾンで注文。
写真でもわかるように、大きさはUSB ethernetアダプター程度。USBから給電(ACアダプターは付属しません)。よくできているのは:
- USB ethernetアダプターにも同時になる。MacBook Airに持っていける
- ホテル用に初期設定してあるので、何もしないですぐ使える
- iOS、AndroidにはQRコードでWiFi接続設定を一発でやる「QR link」アプリで、設定は一瞬で完了
接続、設定
すでにホテル用の設定で初期設定されているのでUSB経由で電源を与え、インターネットにつながっているethernetに接続すれば30秒〜1分起動にかかって、完了です。3つあるLEDのうち左端のLEDが消えたら起動完了です(隣のLEDからの光漏れがあって消えているのかどうかわかりづらいですが)。
iOSのWiFiの接続設定は「QR link」をiOS/iTunesのApp Storeからダウンロードしてきて、同梱されているQRコードの「設定情報シート」にかざしてやれば、表示に従って二、三ボタンを押せば終わり。WHR-150のSSIDを選ぶだけで接続完了。
Macの場合は「設定情報シート」に併記されてあるパスワードの長い数字を手で入力してWiFi接続をさせます。パスワードはMacに覚えさせておきましょう。旅行用のMacBookの場合はUSB etherとして有線接続することにしてWiFiのパスワード打ち込みはやらないという手もあります。
Macの場合、USB ethernetアダプターとしては、標準の設定でくっつきます。特にドライバーをインストールするとかありません。説明書もわかりやすく、Macの場合ステップは少ないので簡単に設定出来ます。
有線のUSB ethernetアダプターとして動作中もWiFiも動作していますので、まさにMacBook Air + iOSにピッタリです。
カスタマイズ
カスタマイズも可能でこれは「設定手順書②」(PDF。紙版が付属しています)か「詳細説明書」(PDFのみ)を見ればわかります。
こんな小さいのにちゃんと、ルーターモードも持っていてPPPoEでのインターネット接続までできます。
一ヶ所だけ設定変更
ホテル用としては初期設定のままで動きますが、初期設定ではWiFiの使用帯域幅が20MHzになっていて、最高速度が75Mbpsに制限されます。カタログでは150Mbps出ると書かれているのですが、それには、帯域を40MHzに変更する必要があります。
「詳細説明書」のP.51、P.52にあるように、Web版の設定ユーティリティーの左タブの「無線設定」→「基本設定」で「チャンネル幅」を20MHzから40MHzに変更し、「適用」ボタンを押し、ちょっと待つと「今すぐ再起動」というボタンが出るので、再起動して設定を更新します。
初期設定が20MHzになっているのは、エレコムとしては電波が混雑しているところで干渉を起こすのを避けたいということではないかと想像するのですが、ホテルの客室はそんなにいくつもWiFiが来ていることはないですし(隣の部屋の人が使っている電波が時々見える時がある程度)干渉の心配はほとんどないので、40MHzに設定変更し最高150Mbpsだせるようにしておきましょう。
時代が進むと、元々帯域の広い5GHz(802.11a/802.11n)の製品が出るでしょうからその時買い換えれば十分でしょう。現状ではiOSもそんなにガチガチ高速ってわけでもないでしょうし。2700円ほどで二、三年使えば十分モトはとっているでしょう。
設定ユーティリティーが出ない時のチェックポイント
設定管理はWebブラウザーから http://wrh-150x.setup にアクセスして管理画面で行いますが、このURLにアクセス出来るようにするには、MacがWRH-150と通信している必要があります。家で設定をしている場合、Macがetherでネットにつながっているはずですので、これだと通信がWRH-150を通過しないため、このURLの名前解決がされません。Macのetherを抜き、WRH-150とWiFiでつなぐか、USB ether経由でつなぐ(この場合WiFiはオフにする)ようにしないとこの管理画面にアクセス出来ません。(技術的に言えば、Macのシステム環境設定のネットワークのところで、各方式によるネットワークの優先順位を、WiFiを一番にしてWRH-150のWiFiでつなぐか、USB etherを一番にすれば、WRH-150を経路とするのでうまく行きます)。
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